カナダの軍人(中将、2000年病気退役)、上院議員(2005年〜)。1993年10月、停戦下のルワンダに派遣されたPKO部隊(国連ルワンダ支援団)の司令官となる。大虐殺の前とその過程を通じて、たびたび部隊の増強を訴えるが、有力国や国連の思惑からその容れるところとならず、惨劇を止められないまま駐留することを余儀なくされる。94年8月辞任。その後ルワンダでの体験から心的外傷後ストレス障害(PTSD)となり、2000年には自殺をはかり、公園のベンチで昏睡状態のところを発見される。その後本書を執筆。大学や講演などで体験を語り、戦争被害者の救済、紛争の解決、平和構築の必要性などを訴え続けている。
(『なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか』より引用)
▼ダレールの手記に基づくドキュドラマ『Shake Hands with the Devil(原題)』(07)
▼2004年にルワンダを再訪したダレールのドキュメンタリー『Shake Hands with the Devil: The Journey of Romeo Dallaire(原題)』