マチュー・カソヴィッツ
1967年8月3日生まれ。母親はプロデューサーでもあるシャンタル・レミ、父親は映画監督のペテ・カソヴィッツ。78年に父親が監督した"AU BOUT DU BOUT DU BANC"に俳優として出演。監督作は、90年の"FIERROT LE POU"を第1作に短編を発表し、93年には初の長編「カフェ・オ・レ」を監督。脚本、出演もこなしたこの作品は、本国及びニューヨーク映画祭でも絶賛された。
続く95年の長編第2作「憎しみ」では、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、フランス映画界の若き旗手として、大きな注目を集めた。この作品では現代フランスに生きる若者の姿をリアルに捉え、彼らの漠とした不安感を見事に切りとっている。97年には長編第3作「アサシンズ」を発表。老暗殺者が自分の後継者を育てようとするこの作品には、
ゲーム等のメディアによって人間的感情を無くしてしまった少年が登場し、低年齢化する凶悪犯罪に対するカソヴィッツ監督の鋭い主張が込められている。
(「クリムゾン・リバー」劇場用パンフレットより引用)