1961年10月13日モーリタニア生まれ。
幼少期にマリに住む。21歳からモスクワ映画学院で学び(1983-1989)、初監督作 『Le Jeu』 や2作目 『Octobre』 はモスクワで制作。現在は、フランスを拠点に活動している。1993年にロシアで制作された初期の中編作品「Octobre」でも取り上げたように、シサコの作品には「アフリカ」や「祖国からの追放」というテーマが常にあり、「Octobre」はカンヌ国際映画祭”ある視点”部門への出品などで多数の賞を受賞。その後、テレビ局Arteによる特集番組「Africain Dreaming」の一環として作られた「Sabriya」、1997年のカッセル・ドキュメンタで発表された「Rostov Luanda」を次々と制作。フィクションとドキュメンタリー、政治と芸術といった二つの観点からアフリカを見据える彼の視点は、大陸の現在を最も強く、そして正確に映し出している。1998年には、長編フィクション「La Vie sur Terre / Life on Earth」を制作。「Haremakono (Waiting For Happiness)」は、2000年カンヌ国際映画祭”ある視点”部門に出品。2003年、『Heremakono』(英題Waiting for Happiness) は、フェスパコ(アフリカ最大の国際映画祭)でグランプリを受賞。2003年ベルリン国際映画祭で審査員をつとめる。2006年『Bamako』が第59回カンヌ国際映画祭の特別招待作品に。2007年第60回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員、2015年第68回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門の審査委員長をつとめる。