◇◇ガブリエーレ・サルヴァトーレス/Gabriele Salvatores◇◇

 

1950年7月30日ナポリ生まれ。子供の頃ミラノへ移り、1972年に仲間とともにデッレルフォ劇場を旗揚げする。 台詞と音楽を融合させた新しいスタイルを提案し、特に若い観客から圧倒的な支持を得た。
現在ではデッレルフォ劇場はイタリア演劇界における最も重要な存在のひとつと考えられている。自ら生み出した劇団のために21の芝居を演出し、その多くがイタリアで高い評価と成功を得ている。 1981年に彼がプロデュースして上演された、「夏の夜の夢」の翻案ロックミュージカルは記録破りの20万人以上の動員に成功した。翌年同作品はサルヴァトーレスの手で映画化され、初監督作となるこの作品は1983年のヴェネツィア映画祭で高く評価された。 87年にナンニ・スヴァンパなど当時の代表的なキャバレー歌手が多く出演する"KAMIKAZEN-ULTIMA NOTTE A MILANO" を監督。初めての興行的な成功は88年に刑務所に囚われた友人を救うため、モロッコを目指し旅する男たちの友情を描いたロードムービー『マラケシュ・エクスプレス』で達成された。この作品でサルヴァトーレスのテーマとも言える"旅、友情、若者の間にある孤独"が初めてシャープに浮き彫りにされた。 91年には第二次世界大戦中にギリシャの小さな島に集まったイタリア軍兵士たちの姿を牧歌的に描いた『エーゲ海の天使』にてアカデミー賞外国語映画賞を受賞、ナンニ・モレッティやダニエル・ルケティらとともにイタリアン・ニュー・シネマの旗手として注目される。 96年には『ブレードランナー』に影響を受けた近未来ドラマ『ニルヴァーナ』を監督する。
本作『ぼくは怖くない』は03年ベルリン映画祭コンペ部門正式出品をはじめ、イタリアのタオルミナ映画祭にて監督賞を含む3部門を受賞、またイタリアのゴールデングローブ賞にて監督賞を受賞など高い評価を受け、 2004年度アカデミー外国語映画賞イタリア代表作品にも選ばれている。

(『ぼくは怖くない』プレスより引用)


▼最新作『Il ragazzo invisibile(原題)』(14)はファンタジーのようだ。

▼2013年の作品『Educazione siberiana(原題)』

▼2010年作品『Happy Family(原題)』

▼2008年作品『Come Dio comanda(原題)』

▼2005年作品『Quo Vadis, Baby?(原題)』

 

ぼくは怖くない (2003)
ニルヴァーナ (1997) ※監督インタビュー

 
 
 
 
 
 
 
 
 

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