◇◇パトリシオ・グスマン/Patricio Guzman◇◇

 

1941年、サンチャゴ・デ・チリ生まれ。マドリッドの公立映画学校に通い、主にドキュメンタリーを学ぶ。これまでに多数の国際映画祭に選出され、いくつもの賞を受けている。1973年、アジェンデ時代の政府とその失墜を描いた5時間のドキュメンタリー『チリの戦い』を撮影。アメリカの雑誌『シネアスト』は、「世界で最もすぐれた10本の政治映画のうちの1本」と評した。クーデター後、グスマンは逮捕され、サンチャゴのナショナル・スタディアムに2週間監禁された。1973年にチリを出国し、キューバ、スペイン、フランスと移り住み、チリの独裁政権下での解放神学『神の名の下に』、ラテンアメリカの一般的な宗教についての『サザンクロス』、メキシコの小村の歴史的追憶『孤独のバリア』、チリの政治的記憶喪失についての『頑固な記憶』、ロンドンとサンチャゴでのピノチェト裁判についての『ピノチェト・ケース』、市の中心部への私的な旅『マドリッド』、個人的なポートレート『サルヴァドール・アジェンデ』などの作品を制作。2005年、『マイ・ジュールス・ヴァーン』を撮影。2006年から2010年の間に、『光のノスタルジア』を制作し、天文学と歴史的記憶に関する5つの短編映画も撮っている。現在、1997年に創設されたサンチャゴ・チリ国際ドキュメンタリー映画祭(FIDOCS)の映画祭長を務めている。

(『光のノスタルジア』プレス参照)


▼南米ドキュメンタリーの巨匠パトリシオ・グスマン監督の『光のノスタルジア』(10)と『真珠のボタン』(15)は、2015年10月10日(土)より、岩波ホールほか全国順次公開。


真珠のボタン (2015) The Pearl Button (2015) on IMDb
光のノスタルジア (2010) Nostalgia for the Light (2010) on IMDb

 
 
 
 
 
 
 

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