◇◇アッバス・キアロスタミ◇◇

1940年6月22日、イランのテヘラン生まれ。幼い頃から絵を描くことに強い興味を示し、18歳の時にグラフィック・アートのコンテストに応募、優勝を果たす。テヘランで美術学校に学びながら、グラフィック・デザイン、ポスターのイラスト、CFの監督といった仕事をして生計を立てていたが、1969年、児童青少年知育協会の映画部門を創設。そこで最初の短編映画を監督する。
その処女作品『パンと裏通り』(1970)で、キアロスタミは映像の重要性、そしてリアリズムとフィクションの関係性を探っている。その後、長きにわたる一連の短編・中篇で、自らが好んだ“少年期の世界”というテーマを表現し、その過程で、物語映画とドキュメンタリーの間の微妙なバランスを保つ自分のスタイルを確立するようになる。『ホームワーク』(1989)はその最後の“幼年期映画”であり、イラン社会の深刻な問題を静かに告発しながらも、詩的で心温まる作品となっている。

(『トスカーナの贋作』プレス参照)


▼70の短編/断片で構成されたドキュメンタリー『Venice 70: Future Reloaded(原題)』(13)は、イタリアで2013年7月31日に公開。

▼奥野匡、高梨臨、加瀬亮共演の『ライク・サムワン・イン・ラブ』(12)は、2012年9月15日よりユーロスペースほかにてロードショー。2013年4月26日DVDリリース。


トスカーナの贋作 (2010)
風が吹くまま (1999)

 
 
 
 
 
 
 
 
 

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