コレクティブ 国家の嘘
Colective(原題)/ Collective(英題)


2019年/ルーマニア=ルクセンブルク=ドイツ/ルーマニア語・英語/カラー/109分/ヴィスタ/5.1ch
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(初出:「ニューズウィーク日本版」映画の境界線2021年10月1日更新)

 

 

旧態依然とした社会の腐敗を暴き出すドキュメンタリー

 

[Synopsis] 2015年10月、ルーマニア・ブカレストのクラブ“コレクティブ”でライブ中に火災が発生。27名の死者と180名の負傷者を出す大惨事となったが、一命を取り留めたはずの入院患者が複数の病院で次々に死亡、最終的には死者数が64名まで膨れ上がってしまう。カメラは事件を不審に思い調査を始めたスポーツ紙「ガゼタ・スポルトゥリロル」の編集長を追い始めるが、彼は内部告発者からの情報提供により衝撃の事実に行き着く。その事件の背景には、莫大な利益を手にする製薬会社と、彼らと黒いつながりを持った病院経営者、そして政府関係者との巨大な癒着が隠されていた。真実に近づくたび、増していく命の危険。それでも記者たちは真相を暴こうと進み続ける。一方、報道を目にした市民たちの怒りは頂点に達し、内閣はついに辞職へと追いやられ、正義感あふれる保健省大臣が誕生する。彼は、腐敗にまみれたシステムを変えようと奮闘するが…。(プレス参照)

[Introduction] 2015年10月30日、東欧ルーマニア・ブカレストのクラブ「コレクティブ」で実際に起こった火災を発端に、明らかになっていく製薬会社や病院、そして政府や権力へと繋がっていく衝撃的な癒着の連鎖。本作は、命よりも利益や効率が優先された果てに起こった国家を揺るがす巨大医療汚職事件の闇と、それと対峙する市民やジャーナリスト達を追った、フィクションよりもスリリングな現実を捉えたドキュメンタリー映画だ。

 ニューズウィーク日本版の筆者コラム「映画の境界線」で本作を取り上げています。その記事をお読みになりたい方は以下のリンクからどうぞ。

旧態依然とした社会の腐敗を炙り出すドキュメンタリー『コレクティブ 国家の嘘』


◆スタッフ◆
 
監督/撮影/編集   アレクサンダー・ナナウ
Alexander Nanau
演出 アントアネタ・オプリ
Antoaneta Opris
音楽 キャン・バヤニ
Kyan Bayani
 
◆キャスト◆
 
    カタリン・トロンタン
Catalin Tolontan
  カメリア・ロイウ
Camelia Roiu
  テディ・ウルスレァヌ
Tedy Ursuleanu
  ヴラド・ヴォイクレスク
Vlad Voiculescu
  ナルチス・ホジャ
Narcis Hogea
-
(配給:トランスフォーマー)
 

 

 

(upload:2021/10/01)
 
 
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