[Story] バルカン半島奥深く孤立した山岳地帯。ハティツェ・ムラトヴァは、道路も電気も水道も通じていない村で、病気の母親と暮らしている。
彼女はヨーロッパ最後の自然養蜂家、徒歩4時間ほどの街で蜂蜜を売り糊口をしのいでいる。しかし、そんな彼女の平和な生活は、エンジン音とともに7人の子供と牛たちを引き連れてきた一家の襲来で激変する。ハティツェは一家に心を開き楽観的に変化を受け入れるが、自然と人間、調和と不和、搾取と持続可能性といった間に横たわる根本的な緊張がまもなく露呈し問題が発生する。
[Introduction] ドキュメンタリー映画が、ドキュメンタリー映画賞部門だけでなく、『パラサイト 半地下の家族』などフィクション映画の秀作とともに国際映画賞(旧・外国語映画賞)部門にノミネートされるのは、アカデミー賞の歴史上初めて。
昨年のサンダンス映画祭でもグランプリを含む最多3冠、アカデミー賞の前哨戦ともいえる全米映画批評家協会賞やニューヨーク映画批評家協会賞でも最優秀ノンフィクション賞を受賞するなど、これまでに各国の映画祭で30以上の受賞を重ねている。
「半分はじぶんに、半分はあなたに」それが持続可能な生活と自然を守るための信条。
突然トレーラーで押し寄せた見知らぬ家族、子供たちとの交流、貪欲と病気、破壊と再生…3年の歳月と400時間以上の撮影から生み出された、人間の、自然の、存在の、崇高さと美しさに満ちた、悲しくも感動的な希望の物語。[プレスより]
ニューズウィーク日本版の筆者コラムで本作を取り上げています。その記事をお読みになりたい方は以下のリンクからどうぞ。
● 北マケドニアの自然養蜂家の女性を追うドキュメンタリー『ハニーランド 永遠の谷』
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