[ストーリー] ロンドンのストリートで、絶望のどん底に溺れるホームレスの男。彼の名はジョゼフ。かつては特殊部隊を率いる軍曹だったが、アフガニスタンの戦場で犯した罪から逃れるために、家族や社会からも距離を置き、息をひそめて暮らしていた。
ある日、唯一心を通わせていた少女が拉致される。ジョゼフは彼女を救うために、酒とドラッグを断ち、再び殺人兵器と化して、裏社会で身体を張ってのし上がっていく。ホームレスの仲間たちを支援し、別れた妻と幼い娘に大金を送り、人生を取り戻していくジョゼフ。だが、少女の悲惨な運命を知ったとき、ジョゼフの怒りは決壊、復讐の炎と化す。過去に犯した罪、そして自らの人生にも決着をつけるため、ジョゼフが下した決断とは――。 [プレスより]
レビューのテキストは準備中です。とりあえず簡単に感想を。この作品でまず注目したいのは、スティーヴン・フリアーズ監督の『堕天使のパスポート』やデヴィッド・クローネンバーグ監督の『イースタン・プロミス』の脚本で高く評価されたスティーヴン・ナイトの監督デビュー作だということです。
彼はグローバリゼーションや不法移民など、ジャーナリスティックな視点で現代社会を掘り下げ、独自の物語を紡ぎ出します。この作品にもそんな感性が発揮されているため、ジェイソン・ステイサムの主演作でありながら、ドラマが大きな見所になります。
|