オーストリアの鬼才ウルリヒ・ザイドル監督。孤立した人びとと彼らのペット=動物との関係を通して現代社会を掘り下げる1996年のドキュメンタリー。
ドキュメンタリーであれ劇映画であれ、ザイドル監督の作品では、現実の世界で満たされない人間の欲望がポイントになる。人間は愛を求める。その愛が現実の世界で得られないとしたら、それをどこに求めるのか。
『パラダイス:愛』のヒロイン、テレサはケニアのセックス観光に、『パラダイス:神』のヒロイン、アンナ・マリア(テレサの姉)は、信仰に求める。TVドキュメンタリー『Fun Without Limits(英題)』(98)で案内役を務める女性は、テーマパークに求めているといえる。そして、本作に登場する孤独な人びとは、それを動物に求める。
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◆スタッフ◆ |
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監督/脚本 |
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ウルリヒ・ザイドル
Ulrich Seidl |
撮影 |
Michael Glawogger, Hans Selikovsky, Peter Zeitlinger |
編集 |
Michael Glawogger, Christof Schertenleib |
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◆キャスト◆ |
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(配給:) |
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