ペタルズ / エレファント・リバイバル
Petals / Elephant Revival (2016)

喪失と再生をテーマにした４枚目のフルアルバム

　コロラド州ネダーランドを拠点にする非常にユニークなマルチ・ジャンルのストリング・バンド、エレファント・リバイバルの４枚目のフルアルバムです。フォーク、ブルーグラス、伝統的なケルティック／スコティッシュ・チューン、サイケデリック・カントリー、ジプシー、ロック、スタンダード・ジャズからヒップホップの要素まで取り込むユニークなアンサンブルは、“トランセンデンタル・フォーク”と呼ばれています。

　今回は親友の死にインスパイアされた作品になっているようです。2016年4月1日リリースです。あと、メンバーが少し変わっています。ヴォーカル、ギター、バンジョー、マンドリンなどを担当していたセイジ・クックは昨年の初頭にグループからの脱退を表明していました。新作では彼に代わって、チャーリー・ローズが加入しています。彼はバンジョー、ペダル・スティール・ギター、ギター、トランペットやトロンボーンなどのホーン、チェロ、ダブルベースなどをこなす。ちなみに、クックは、フィアンセでベーシストのアエラ・フォックス、幼なじみのドラマー、ウェストン・ヒルとエレクトリック・トリオのWe Dream Dawnとして活動しています。

　新作のリリースに合わせて、3月下旬から4月上旬にかけてノースカロライナのチャペルヒルを拠点に活動するデュオ、マンドリン・オレンジと西海岸をツアーしているようですね。ジェンダーの意識とかスピリチュアルな感性など、通じ合うものがあるようにも感じますし、いい組み合わせだと思います。

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