ピクシーズ/ラウド・クァイエット・ラウド/loudQUIETloud: A Film About the Pixies――2006年/アメリカ/カラー/85分
ティーンエイジャー・オブ・ジ・イヤー/Teenager of the Year (1994)
ドッグ・イン・ザ・サンド/Dog in the Sand (2001)
ブラック・レター・デイズ/Black Letter Days (2002)
ショウ・ミー・ユア・ティアーズ/Show Me Your Tears (2003)
ハニーカム/Honeycomb (2005)
そして、『Dog in the Sand』では、実話を通して視点がより具体的になると同時に、表現が巧妙になる。たとえば、<Llano Del Rio>という曲のタイトルが何を意味し、この曲が何を歌い、何を狙っているのかは、デイヴィスの前掲書の冒頭部分を読めばすべて明白になる。そこには、このように書かれている。
さらに、<St. Francis Dam Disaster>は、1928年に起こったセント・フランシス・ダムの決壊という大惨事を題材にしている。決壊によって生じた大洪水は、少なくとも450人の人々を飲み込み、5時間半かけて54マイル進み、太平洋に到達したという(★5)。それは、象徴的な出来事でもあった。このダムの建造は、先述したマルホランドが行った最大の公共事業であり、この大惨事によって彼の輝かしい経歴に終止符が打たれることになったからだ。だからブラックは、この出来事を取り上げた。しかも、彼が描くのは大惨事ではない。この曲では、ダムの水と「彼女」が同化し、ロサンゼルスの奴隷だった彼女は、洪水となって海に解き放たれるのである。====>2ページにつづく
―ラウド・クァイエット・ラウド―
◆スタッフ◆
監督
スティーヴン・カンター、マシュー・ガルキン
Steven Cantor, Matthew Galkin
撮影
Paul Dokuchitz, Jonathan Furmanski
編集
トレヴァー・リストウ
Trevor Ristow
音楽
ダニエル・ラノワ
Daniel Lanois
◆キャスト◆
チャールズ・“ブラック・フランシス”・トンプソン
Charles Thompson
キム・ディール
Kim Deal
デヴィッド・ラヴァリング
David Lovering
ジョーイ・サンティアゴ
Joey Santiago
(配給:boid)
―ティーンエイジャー・オブ・ジ・イヤー―
◆曲目◆
01.
Whatever Happened to Pong?
02.
Thalassocracy
03.
I Want to Live on an) Abstract Plain
04.
Calistan
05.
Vanishing Spies
06.
Speedy Marie
07.
Headache
08.
Sir Rockaby
09.
Freedom Rock
10.
Two Reelers
11.
Fiddle Riddle
12.
Ole Mulholland
13.
Fazer Eyes
14.
I Could Stay Here Forever
15.
Hostess With the Mostest
16.
Superabound
17.
Big Red
18.
Space Is Gonna Do Me Good
19.
White Noise Maker
20.
Pure Denizen of the Citizens Band
21.
Bad, Wicked World
22.
Pie in the Sky
◆演奏◆
フランク・ブラック(vocals, guitar)、エリック・ドリュー・フェルドマン(bass, Keyboards, synthetics)、ニック・ヴィンセント(drums, bass on track 11)、ライル・ワークマン(lead guitar)、ジョーイ・サンティアゴ(lead guitar on tracks 820,.21,22,and second lead guitar on track 15)、モリス・テッパー(lead guitar on tracks 11 and 17)