◇◇エドワード・バーティンスキー◇◇

カナダを代表する国際的写真家。地球中の産業の風景を収めた彼の素晴しい写真は、カナダ国立ギャラリー、パリ国立図書館、ニューヨーク近代美術館やグッゲンハイム美術館など世界中の主要美術館に所蔵されている。
1955年、オンタリオのセントキャサリンズで、ウクライナ系の家庭に生まれる。
10代の頃、彼は生まれ故郷にある北オンタリオのゼネラル・モータースの工場や金鉱で働いた。最初の写真は、その自動車工場を撮ったもので、彼の作品はそれを発展させたものといえる。アーティストとしてのバーティンスキーはこの経験を生かしている。彼は巨大産業の空間に関する知識をカメラに持ち込み、彼のトレードマークである巨大スケールのカラー・プリント写真を生み出している。
1978年以来、バーティンスキーの被写体は広がり、鉱山、採石場、リサイクル処理場、油田から、製油所、船舶の解体場に至る。彼の精密で正確な写真は、私たち人類が作り出した産業の風景を通して、変わりつつある人間と自然の関係を記録する。産業を賞賛するわけでもなく、非難するわけでもなく、バーティンスキーの写真は我々の生活と、その生活を可能にする風景や、そして私たちが造り変えてしまった風景について思いを巡らせる。

(『いま ここにある風景』プレスより引用)>

いま、ここにある風景 (2006)
 
 
 
 
 
 

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