ペルー出身ノファニーと、コロンビア出身のジェレミーは、ボルドー政治学院で共に学び、その後、世界を旅するなかで出会った人々の影響を受け、映画制作の道に転向した。政治学院を卒業後、ジェレミーはインド、南アメリカを旅して、フランスのアルデシュ県リュサにある学校でドキュメンタリー制作の修士課程を修了。ファニーはレバノンに渡った後、マルセイユで都市再生に関するアートプロジェクトを手がけた。また、独学者向けの脚本講座である「La Ruche de Gindou Cinema」に短篇作品のアイディアを提出した。1年半が過ぎ、それぞれに経験を積んだふたりは、映画の脚本・監督を手がけたいという希望を胸にパリで再会。2014年、ふたりは脚本コンテストに優勝し、短篇作品「GAGARINE(原題)」(未)を制作。これがファニーとジェレミーが手がけた初めての作品となった。完成した作品はInternational Film Festival Message to Man、Flickerfest、Sundance Channelなどの映画祭で上映された。初の長編となる本作は、同名の短篇を発展させたものである。