1954年ラタキア生まれ。1979年全ロシア映画大学(VGIK:旧全ソ国立映画大学)卒業。1988年に長編デビュー作『Stars in Broad Daylight』を発表。現代シリア社会を痛烈に批判する作品として国内上映は一切禁じられる。しかし、本作品はカンヌ国際映画祭1988“監督週間”で公式上映、多くの映画批評家に賞賛され、同年開催のバレンシア国際映画祭では最高賞であるゴールデン・パーム賞を受賞する。長編2作目となる『The Box of Life, 2002』は、カンヌ国際映画祭2002「ある視点部門」に公式出品される。その美しく複雑に描かれた物語で、全ロシア映画大学を卒業した最も重要なインディペンデントな映画監督として評される。
2014年に製作された『シリア・モナムール』( 英題:SILVERED WATER, Syria self-portrait)はカンヌ国際映画祭2014“スペシャル・スクリーニング部門”でワールド・プレミア上映され、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015で〈優秀賞〉を受賞する。カンヌ国際映画祭をはじめ、ベルリン国際映画祭、アブダビ国際映画祭、ドバイ国際映画祭、MoMA ドキュメンタリー・フォートナイトなど世界中の映画祭で審査員やワークショップの講師を務める。
(『シリア・モナムール』プレスより引用)
▼衝撃のドキュメンタリー『シリア・モナムール』(14)は、2016年6月18日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。