1964年生まれ。舞台の演出を手がけたのちに、『クワイエット・ファミリー』(98)で映画監督デビュー。それまでの韓国映画の泥臭いテイストとは異質の、洗練されたブラック・コメディとして大好評を博す。ソン・ガンホが主演を務めた第2作『反則王』(99)は、プロレスを題材にしたペーソスあふれる痛快コメディ。続いてオムニバス・ホラー『THREE/臨死』(02)に参加し、第1話「memories」の演出を担当した。そして韓国の古典的な怪談をベースにしたホラー映画『箪笥』(03)では耽美的かつ物哀しい恐怖を創造。同作品は2009年に『ゲスト』(未)というタイトルでハリウッド・リメイクされている。そしてイ・ビョンホンと初めてコラボレートしたノワール調のラブ・サスペンス『甘い人生』(05)では、それまで以上にスタイリッシュかつシャープな映像感覚を披露。チョン・ウソン、イ・ビョンホン、ソン・ガンホの三大スターと組んだ近作『グッド・バッド・ウィアード』(08)は、“キムチ・ウエスタン”とも呼ばれる西部劇風の冒険アクション大作で、カンヌ映画祭コンペティション部門に選出されるなど、国内外で大きな成功を収めた。
(『悪魔を見た』プレスより引用)>