女性監督メアリー・ハロンの『ベティ・ペイジ』では、保守的な価値観が支配し、性が抑圧されていた50年代を背景に、伝説のピンナップ・ガールの魅力が掘り下げられていく。
女優になるために南部のナッシュビルからニューヨークに出て、モデルの道を歩みだしたベティ。そんな彼女とアマチュア・カメラマンがデートする場面に、このヒロインのユニークさがよく表れている。
ふたりは人けのない場所で撮影を始めるが、彼女はカメラマンの期待を軽々と飛び越えてしまう。自分から率先して服を脱ぎだし、あれよあれよという間に全裸になってポーズをとる。しかも、この上なく楽しげに。
この映画のもとになったリチャード・フォスターの伝記には、こんな記述がある。「ベティは裸になることを本当に心地よく感じていて、彼女を撮影した者はみんな彼女を本物の自己表現者と呼んだ。50年代という極度にモラルが厳しかった時代、ベティはある種のタブーを打ち壊した。なぜ彼女にそれができたのだろう」
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◆スタッフ◆ |
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監督/脚本 |
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メアリー・ハロン
Mary Harron |
脚本 |
グィネヴィア・ターナー
Guinevere Turner |
撮影 |
モット・ハップフェル
Mott Hupfel |
編集 |
トリシア・クック
Tricia Cooke |
音楽 |
マーク・スオッゾ
Mark Suozzo |
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◆キャスト◆ |
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ベティ・ペイジ |
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グレッチェン・モル
Gretchen Mol |
アーヴィング・クロウ |
クリス・バウアー
Chris Bauer |
ジョン・ウィリー |
ジャレッド・ハリス
Jared Harris |
バニー・イェーガー |
サラ・ポールソン
Sarah Paulson |
マキシー |
カーラ・セイモア
Cara Seymour |
エステス・キーフォーヴァー |
デヴィッド・ストラザーン
David Strathairn |
ポーラ・クロウ |
リリ・テイラー
Lili Taylor |
ビリー・ニール |
ノーマン・リーダス
Norman Reedus |
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(配給:ファントム・フィルム) |
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