異色のチェリスト、エリック・フリードランダーの父親は、20世紀を代表する写真家のひとりであるリー・フリードランダー。その父親は風景写真の独自の世界を切り拓く以前に、アトランティック・レーベルのジャズ・ミュージシャンのアルバム・カヴァーを多く手がけていた。そういう意味で、エリック・フリードランダーは子供の頃から音楽との接点を持っていたともいえる。
フリードランダーは10代の頃には、学校の室内楽団やオーケストラ、地元のロック・バンドなどで音楽をやっていたようだ。その後、1978年にコロンビア大学に進学。ベーシストのハーヴィー・シュワルツと出会ったことがきっかけで、プロのミュージシャンになる決意をする。さらに、ハンク・ロバーツに影響を受けて、チェロという楽器を通して独自の世界を切り拓いていくことになる。
● Erik Friedlander offcial Site
▼ エリック・フリードランダーの新作『オスカリプソ』(15)は、ジャズにチェロという楽器を持ち込み、重要な足跡を残したオスカー・ペティフォードへのトリビュート・アルバム。
▼ 『オスカリプソ』の前にリリースされた2015年作品『イルミネーションズ』。アラビア語、ラテン語、ヘブライ語の古文書とチェロのソロによる組曲とのコラボレーション。