Coast Range Arc / Loscil
Coast Range Arc / Loscil (2011)


 
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(初出:Into the Wild 2.0 | 大場正明ブログ 2011年7月10日更新)

カナダの険しい山々に
インスパイアされたサウンドスケープ

  Loscilは、カナダ出身のエレクトロニック・アンビエントの作曲家Scott Morganのプロジェクトだ。彼はすでに5枚を超える作品を発表しているが、この新作『Coast/Range/Arc』は、ジャケットアートを見ただけでもテーマが異なることがわかる。

 これまでの作品はKrankyからのリリースだったが、新作はGlacial Movements。このイタリアのレーベルは、ジャケットアートも統一され、かなり明確なテーマやカラーを持っている。人類が忘れ去ってしまった場所としての氷の世界を呼び覚まし、独自のサウンドスケープを切り拓こうとするアンビエント・レーベルとでもいえばよいか。

loscil - coast range arc (album preview) by experimedia. Uploaded with Scup

 ひと口に氷の世界といっても、ミュージシャンによって様々なアプローチがあるが、Loscilの場合には、具体的なものや場所からインスピレーションを得る傾向が強い。新作も例外ではない。

 このアルバムに収められた<Black Tusk><Fromme><Stave Peak><Neve><Brohm Ridge><Goat Mountain>という6曲のタイトルは、太平洋岸北西部、ブリティッシュ・コロンビア州の沿岸部にそびえる山々からとられている。そこにある氷河、湖、滝、峡谷、壮大な景観にインスパイアされて、サウンドスケープを作り上げているのだ。

 となればやはり、どんな景観なのか実際に見てみたくなる。 そこで映像をふたつ紹介したい。


◆Jacket◆
 
◆Track listing◆

01.   Black Tusk
02. Fromme
03. Stave Peak
04. Neve
05. Brohm Ridge
06. Goat Mountain

◆Personnel◆

Loscil (Scott Morgan)

(Glacial Movements)

 ↓これは1曲目のタイトルになっているBlack Tuskだ。もちろん音楽はLoscilではないが、どんな山か確認するにはいい映像だ。

 それからもうひとつ、必見なのが↓この映像。ロサンジェルスでテレビのドキュメンタリーやCMを制作しているJames Careyが、Loscilから音楽を使用する許可を得て作った作品。

 使っているのは6曲目の<Goat Mountain>。ブリティッシュ・コロンビアの山々の上を(Goat Mountainも映っているという)通り過ぎていく雲の映像と音がよくマッチしている。

The Clouds Must Be Angry from james carey on Vimeo.


(upload:2012/01/15)
 
 
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