ブルックリンを拠点に活動するSSW/作曲家ガブリエル・カハネ。『クレイグスリストリーダー』(06)は、カハネのピアノ弾き語りによる連作歌曲でしたが、セルフ・タイトルになるこのフルアルバム・デビュー作では、ストリングスやホーンのアンサンブル、バンジョー、ドラムスなどを操り、変化に富むサウンドスケープを生み出しています。クラシックのバックグラウンドに加え、ニューイングランド音楽院でジャズも学んでいたことが、ピアノやホーンに生かされています。
ゲストとして、SSWのサム・アミドン、スフィアン・スティーヴンス、ニッケル・クリーク、パンチ・ブラザーズのマンドリン奏者クリス・シーリーがそれぞれ1曲ずつに参加しています。
カハネとスティーヴンスは、地理学的な視点を通してナラティブな世界を切り拓くところに共通点があります。スティーヴンスが中西部を中心にしているのに対して、カハネの本作から浮かび上がってくるのは、ニューヨークやニューイングランドのランドスケープです。カハネはカリフォルニア州ヴェニス・ビーチ出身ですが、ニューイングランド音楽院やブラウン大学などニューイングランドで音楽を学び、ブルックリンを拠点にしていることが、そのようなランドスケープに繋がっているといえます。
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◆Jacket◆ |
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◆Track listing◆ |
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01. |
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Durrants |
02. |
Interlude |
03. |
North Adams |
04. |
Rochester (featuring Sam Amidon) |
05. |
Slow Down (featuring Sufjan Stevens) |
06. |
Fughetta |
07. |
Side Streets |
08. |
Underberg |
09. |
Middhagh |
10. |
Wie Soll Ich Dich Empfangen |
11. |
The Faithful |
12. |
Arnold Corrects The Papers While My Grandmother Washes His Children |
13. |
Twice In The Night |
14. |
Villanelles (featuring Chris Thile) |
15. |
Keene |
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◆Personnel◆ |
Gabriel Kahane - piano, voice; Sam Amidon, Sufjan Stevens, Chris Thile |
(Wasted Storefront Records) |
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