里地里山文化論・下―循環型社会の基層と形成 / 養父志乃夫


2009年/農山漁村文化協会
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(初出:)

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  ◆目次◆

    はじめに
第T章 昭和二〇〜三〇年代までの里地里山の暮らしとその変貌
第1節 循環型の生活を支えた土地利用
01. 一戸当たりの田畑・燃料山・草刈り地・カヤ場面積
02. 北海道開拓民の一戸当たり面積
第2節 里山
01. 全国の薪炭年間使用量
02. 年間薪炭使用量と燃料山の面積と収入
03. 薪と柴の採取方法と燃料山の育成法
04. 落葉落枝の採集と利用
05. 薪や柴の保管方法
06. 薪、柴の使い方
07. アカマツ林、マツタケ
08. 竹林
09. カヤ場
10. 刈敷
11. プロパンガスの普及と燃料山の荒廃
第3節 水田
01. 昭和二〇〜三〇年代までの稲作
02. 昭和三〇年代以降の稲作
第4節
01. 人糞尿の利用
02. 桑畑と養蚕
第5節 家畜
第6節 里地里山の野生動植物とヒトの営み
01.
02. 水田、小川
第7節 ヒトの生活
01. 里川
02. 食材
03. 味噌、醤油
04. 人糞尿、排水、風呂水
05. 雑貨など
06. 生活方法の伝承
第8節 北海道開拓地の里地里山生活
01. 自由移民による開拓・開田
02. 里地里山環境の形成と動植物の定着
第2章 伝統的技術による里地里山の修復と生態系の再生
第1節 北海道札幌市―放棄水田の修復と生態系の再生
01. 水田形状の修復
02. 水田の動植物の動向
03. 導水路
04. 恩水田
第2節 和歌山県和歌山市―伝統的稲作による動植物の動向
01. 慣行栽培水田の動植物の動向
02. 伝統的稲作の方法
03. 伝統的稲作水田の動植物の動向
第3節 北海道札幌市―放置林の再生と動植物の動向
01. 柴刈りと薪採取再開前の状況
02. 柴刈りと薪採取再開後の動植物の動向
第4節 福井県鯖江市と新潟県長岡市―柴刈りによるカタクリの再生
01. 柴刈り再開前の状況
02. 柴刈り再開後の動植物の動向
第5節 埼玉県滑川町―管理されたアカマツ林の野生草花
01. 柴刈り林と放置林における植物の動向
02. 尾根・斜面上部・斜面下部における植物の動向
第6節 兵庫県三木市―間伐と柴刈りによる野生草花の動向
01. 間伐なしの暗区と間伐した明区における植物の動向
02. 柴刈りで育まれた草花や小木類
第7節 広島県呉市―柴刈りと落葉掻きによるギフチョウの再生
01. サンヨウアオイの生息環境の修復
02. 修復後のギフチョウ、サンヨウアオイの動向
終章 ヒトと動植物が育んだ循環型の「里地里山文化」
  用語解説
  引用・参考文献
  索引

◆著者プロフィール◆

養父志乃夫――やぶ・しのぶ
1957年大阪市生まれ。1986年大阪府立大学大学院博士課程修了。農学博士。東京農業大学助手、鹿児島大学農学部助教授を経て、現在、和歌山大学システム工学部環境システム学科、大学院システム工学研究科博士課程教授(自然生態環境工学)


 

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