◇◇アグスティー・ビジャロンガ◇◇

1953年スペイン生まれ。舞台俳優としてデビューを飾り、その後俳優、コスチューム・デザイナー、美術監督、シナリオライターとして幅広く活躍。長編デビュー作は、ベルリン国際映画祭で上映された『硝子の檻の中で』(1987/未)であり、自身の代表作にもなった。この作品により、アメリカのデヴィッド・リンチやガス・ヴァン・サントのようなスリリングでエッジの効いた演出を得意とする、スペインを代表する監督の一人となった。力強いドラマを描く一方、見事なまでの映像美は、アグスティー独特のセンスとして評判が高い。ほか、『月の子供』(1989)はカンヌ国際映画祭にてコンペティション部門にて出品、1990年のゴヤ賞では監督賞等にノミネートされ、脚本賞を受賞している。続く『El mar』(原題/2000/未)ではベルリン映画祭にてコンペティション部門に出品され、マンフレート・ザルツゲーバー賞を受賞、スペイン・ブタカ賞にてベストカタロニア映画賞を受賞している。また本作は日本でも、邦題『海へ還る日』として第10回レズビアン&ゲイ映画祭で上映された。さらに共同監督を務め、メキシコ・アカデミー賞(アリエル賞)で7部門を受賞した5作目『アロ・トルブキン―殺人の記憶』(2002/未)は、2004年に開催されたヒスパニック・ビート映画祭にて上映されている。本作では、2011年のスペイン映画脚本家協会賞にて脚本賞にノミネートされ、ゴヤ賞において監督賞と脚本賞をダブル受賞している。

(『ブラック・ブレッド』プレスより引用)>

ブラック・ブレッド (2010)
 
 
 
 
 

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